2012年4月24日火曜日

4/23「脱原発 - 柏崎刈羽原発運転差止訴訟」提訴記者会見に参加して

"原発の再稼働はするな、核なる原発はいらない"

4/23「脱原発 - 柏崎刈羽原発運転差止訴訟」提訴記者会見に参加して

 4/23午後1時過ぎ、新潟地裁西堀通り側から行進の後、新潟地裁2F民事部にて訴状を提出、上記訴訟の請求が受理されました。その後、1時半前から県弁護団会館にて記者会見が行われました。その模様についてお知らせします。
 水内弁護士の司会により進められ、和田光弘弁護団長の挨拶がありました。和田弁護団長は、132名の原告団と300名の市民の会の構成(原告132名内、県内在住者115名(福島からの避難者13名含む)、県外在住者17名(福島3名、長野8名、富山4名、埼玉1名、愛知1名)、今回の訴訟の意義について簡単に紹介し、又、松永弁護団事務局長から、これから差止め市民の会メンバーは今も申込希望があり300名を超えること、今後1000名から2000名へふやしたい旨、抱負が披露されました。
 次に、原告団及び市民の会からそれぞれの思いが次々に述べられました。まず、柏崎市にお住いの吉田隆介(陶芸家)共同代表は、「福島の世界最大の事故があった今でも「電力足りないから再稼働を」とのトンデモない声が聞こえる」「国や裁判所は、原発の安全性についてきっちり責任をもって明らかにしてほしい」と話されました。
 新潟市の大西しげ子共同代表(主婦、本会会員)は、軍事兵器の核が平和とか安心とかの衣をまとっているとしても本当に私たちを平和にするものなのか。そうではないことをいままでの事故が示した。にも関わらず、原発を推進し、福島の事故を起してしまった。その今、また、再稼働を進めている。こんなことをしていれば、日本は滅びるのではないか」「原発に未来はない。未来があるのは子どもたちだ。「子どもたちの未来」をまもる為、自分ができることをやりたい」と静かに、噛みしめるように訴えられました。
 小千谷市から参加された麻田弘潤(僧侶)共同代表は、「私は、3.11まではあまり脱原発とかは考えたことがなかった。」「しかし、3.11以降の放射能測定やいくつかのお話などを聞く中で、生活をばらばらに切り裂くようなことを子どもたちに残しておいていいのか、親としてこういうことを許しておいていいのか、という思いを持つようになり、原告として、また同世代が立ち上がるきっかけになればと思い、参加した」。
 福島県大熊町にお住まいだった佐藤定利さんは、「私たちは、「安全軽視」と言う面で厳しくみてこなかったことを反省しなければならない」「福島事故があってもいまだに「安全神話」をふりかざして再稼働をいう東電や国、こんなことを許してはいけない」「東電は人間としての感情をもっていない組織、こんな会社に原発を稼働させてはいけない」などと県内在住のみなさんからの訴えがありました。
 また、長野県から参加の水谷彰雄さんは、「アルプスに放射能が降ったら長野県に留まらない」と4つの原発に取り囲まれている長野県民の立場から参加した思いを披露した後、技術者の観点から東電の「安全・環境」軽視の有様を批判し「東電に原発運転の資格はない」「30数年の反原発の思いを持ちつつ、きちっと反原発の発言をしてこなかった慚愧の念」など話されました。
 このように、それぞれの多彩な顔ぶれ、そして多様なそれぞれの思いの中でこれからの訴訟が展開されていくことに期待が高まります。いままでのさまざまな経験をふり返りながら、更にパワーアップする活動を展開する必要を思う次第です。

なお、111ページにわたる訴状をはじめ準備書面のデータや、裁判の報告集会、学習会の案内などは「脱原発新潟県弁護団」で検索し、ダウンロードできます。

また、「市民の会」の連絡先は、新潟市中央区白山浦1-238-6 和田光弘気付「東電・柏崎刈羽原発差止め市民の会」宛て
 tel 025-383-6335
e-mail: kashikarisasitome@gmail.com

までです。 (石山 記)

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